benjaminbannyのブログ

うさぎ飼いのシングルマザー管理栄養士

医療過誤っていうのだそう

もうかれこれ1週間、熱が下がらない。

下がらないと手術はできない。

もうね、 とにかく色んな検査を受け、 インフルエンザとか尿路感染とか肺炎とかですよ、 絶対違うじゃないかっ!? て思うことでも、 可能性が少しでもあることは調べるって Dr.は言いました。

全て陰性だったので、 最後の可能性… ドレーンを抜いて、チューブの先にばい菌が付いてないか検査することに。

そしたら。

出ました、ばい菌。

ばい菌付いたチューブがずっと息子の胸に刺さってたのかい?

熱の原因はこれですね。

いや、もっとはよわからんかったんかい! 母さんの方が素人考えで、最初に傷口からの感染症ちゃうんですか、ゆうたやんか!!!

もう怒っても泣いてもしかたないけど、 まだ、この先に手術を控えているから。 とにかく体力をこれ以上落とさないように、

おやつにプリン、高エネルギーゼリー、グミ、 おにぎり、ビタミン野菜ジュースなど、 こんな時こそこういうものの出番です。

すぐに抗生物質の点滴をして、 翌日、熱が下がり始めました。

しかし、息子は食事もあまり進まず、 ゼリーぐらいしか食べる気にならない。 高エネルギーのゼリードリンクやジュースなどを頑張って飲ませて…

でも、この2週間ほどで、体重は8キロも減っていた。

ようやく熱が下がったら 予定通り手術が行われましたが、 体力も落ちている上、全身麻酔で心配すぎます。

手術後わかったことなんですが。

あのとき。 救急病院で新人Dr.がレクチャー受けながらやったドレーン術のとき ガリガリガリガリっと思いっきりチューブの先で肺に傷が。

その上、その傷から何らかの菌(おそらく黄色ブドウ球菌)が感染し、 それゆえ熱発してたのです。

その上、その肺の傷が胸膜と癒着していた。 そして傷からの出血が、胸に溜まっていた。

何回も毎日毎日レントゲンとってて、 わからんかったんかい!

ばい菌に感染していますから まずは手術の前に胸の中を洗浄してキレイにします。ですと。

そして、癒着した傷をちゃんと剥がして、

肺嚢胞の切除をする、

という工程で。

私は、大事な息子の身体が、

こんなことになるなんて

悲しみと怒りと

でもやせ細った息子に、

無事でよかった、としか言えなかったのです。

高熱でもラーメンは食べる

翌日午後、近くのK病院に転院できました。 受け入れてもらえないこともあるかも、と 言われたけど、 案外あっさりとできました。 運が良かったのかな?

転院後、すでに息子は39度の高熱。 ドレーンの刺さった胸は激しい痛み。 だけどロキソニンを飲むぐらいしか処置はないようだった。

看護師さんに、 こんな高熱、傷口から何か感染症を起こしてるんじゃないでしょうか? と聞いてみたら、

このA病棟には救急から一時的に受け入れられて来ていただきましたが、 明日にはC棟に移っていただきます。 多分、高熱のことも含めて明日色々な検査がされるので、明日まで待っていて下さい。 と。

痛いんです!高熱です!すぐさまなんとかしてやってほしい!ロキソニンだけですか😭 しかたないのか。

何か食べたいものはあるかと聞くと、

「ラーメン。食べたいなぁ…」

よっしゃ!待っとり!すぐに持ってきてあげるから!

私はダッシュで近くのラーメン屋さんへ。 事情を話すと、店主のおっちゃんはラーメンにぴっちりとラップをして、お盆に乗せてくれた。

「これで持って行ってやり。器はいつでも返しに来てくれたらいいから。」

おっちゃんありがとう! このご恩は一生忘れません!

「へい!お待ち〜!」 お盆に乗った本気のラーメンを持って病室に入ると

「はぁ〜〜〜!?ラーメンってそれっ!?そんなん運んできたん!?普通カップ麺ちゃうの!?」(笑)

息子は病室で、ちょっと恥ずかしそうに名店のラーメンを食べた。 ちょっとでも元気な気分になってほしくて、 母も無茶苦茶なことしてるかもだけど…

胸に管を刺して痛みと高熱に苦しみつつ、 そこまで口に出して文句も言わずにいる息子に 笑ってほしかったのです。

そこへ2人のDr.が入って来ました。 こんどの主治医は2人らしい。 肺嚢胞の切除手術の日程を決めたいとのことで

ラーメンについてはノーコメント。

上司と部下って感じだったけど、上司のDr.は予定があるらしく執刀は部下のDr.がしますって ご挨拶に来てくださったそう。

今回は、不思議と安心感があるDr.だったので 不安なことは何でも聞こう!と思いました。

先生、どうか息子をよろしくお願いします。

息子の身体は実験台じゃない!!!!

退院後、3日で再発し 再び救急で受診。

Pちゃんはわけもわからず、でもなんとなく心配な感じだよね。

お兄ちゃん、また行っちゃったもんね。 ママも行っちゃうしね。

こんどは前と違うDr.が主治医として担当。 救急病院って、当直制だから仕方ないのかな。

この前と同じ病院の同じ診察室なのに、なんだかその日の様子はとても不安な感じがした。

看護師の女性も、なんだかクネクネした動きで妙にハイテンション 救急で運ばれて来て倒れてられる患者さんへの対応にはエヘラエヘラと笑いながら、 若いDr.に 「はよ!せんせー!足持って!なにしてんのー!」なんて指示を出しているのを見て、

大丈夫か!うちの息子はちゃんと診てもらえるんか! 頼む!あの看護師とDr.だけはやめてくれ!

と、心の中で叫んでいました。

それなのに、 再びドレーン留置をしないといけないのに、 それだけでも辛いのに。

なんと主治医のドクターは、(この人もわりと若そうだったよ) 新人でさっき看護師にわちゃわちゃやられてたDr.に レクチャーしながら息子の身体を切らせたというのです。

「この肋骨の間から管を通すんだ」 「角度はこう」

息子が「痛い!痛い!痛いっす!」 と訴えると

「麻酔が効いてないのかな」 と、麻酔を追加。息子曰く、3、4本麻酔を打ったと。

全て、新人Dr.が主治医の指示の下やったそうです。

私は待ち合いで待っていたので、 その事実はあとで息子から聞きました。

時間も、前の時と違って1時間以上かかっていました。 これは新人がレクチャー受けながらだからなんですか。

許せません。

そして、死ぬほど痛い思いと不安な長い時間が終わり、息子はぐったりとして車椅子に乗って出て来たのでした。

車椅子を押していたのは、あのエヘラエヘラした看護師で、 病室までのエレベーターで、 「キミ、何歳〜?ヘェ〜中学生〜!」

💢💢💢💢💢‼️‼️‼️

再発したら、次は「ブラ」を切除する手術をした方が良いと、前の担当医に言われていたので、

「この病院は救急で来ましたが、この後肺嚢胞の切除手術を受けることになるなら、ここはウチから遠いため、すぐに近くのK病院かS病院に転院させてください!」

と申し出ました。

このまま、この病院でこれ以上息子に触れて欲しくない!絶対いやだ!

ぐったりとして痛い、痛いと訴える息子を 絶対守らなきゃならんと、思いました。

そして、翌日には私の自宅と職場からほど近い 病院に転院できることになったのですが、

そこで大変なことが発覚したのであります。

今、息子が元気に生きてるから 書ける話です。

息子よ、 母はやっぱりキミが生きているだけで良いよ。 いつもいっぱい小言を言ってしまって 嫌がられるけど…

大切な命やで。

3日で再発

処置室に入って40分くらいでしょうか、 胸に管が刺さった状態で、息子は車椅子に乗って出てきました。

痛かった〜。と言って顔をしかめていたけど、 思ってたよりは大丈夫そうで安心しました😌

あとで話を聞いてみると、やっぱり怖い思いもしたことや、麻酔の注射が痛かったことなど色々。

そりゃそうやんね。辛かった!よく頑張った!!!

入院の手続きを済ませ、その日は私も病院に泊まることにしました。

もう、なんだかバタバタで、そのあとどうやって入院の準備をしたとか、救急の翌日の仕事は休んだんだっけ?とか、 記憶があまりありません。

胸に刺さったチューブから、血液と謎のオレンジ色の液体が出てきて、透明のタンクに溜まっていきます。トイレに行くにもとっても不自由。

しばらくしてシャワーの許可が出ても、 チューブ刺さった状態で入るんだな。

こんな状態の息子でも、入院中、食欲もあり 病院食をけっこうちゃんと食べていて 腹減った、と言って私の差し入れもパクパク食べていました。

そして順調に回復し、最後ドレーンを抜く時ちょっとビビってましたが…全く痛くもなくスルリとと抜いてくださったとのこと。 8日間で退院しました☺️ ほっとひと安心。

しかも新学期にギリギリ間に合ったではないか。 登校はDr.の許可も下りたし

無理のないよう、学校にはちゃんとお願いして 脇に傷があるので 重い荷物などは持たないようになど配慮もしてくださり^_^

ところが退院後、3日で再発。

たった3日で再発。

ピーポーピーポーピーポ🚑

親子で泣きました😿

肺気胸(当時)14歳の息子の壮絶な体験 その2

救急病院での診察、レントゲンが済み、 私はDr.に呼ばれたのです。

息子の左肺上部には 「ブラ」 と呼ばれる嚢胞があったそうで 小さな風船みたいなのがいっぱいくっついたみたいなものらしいんですが、 それが破れて肺の中の空気が胸腔内にもれてたんだそうです。

この「ブラ」は時々ある人がみられるそう。 でも、破れるかどうかはわからないとのこと。

息子は成長期で、1年で身長が10センチ近く伸びました。 当然肺も体に合わせて伸びますから、負担がかかって穴が開いたんだよ、みたいな説明を受けました。

ドレーンと呼ばれる管を、胸に穴開けて通して漏れ出た空気を少しずつ抜きながら、肺が元どおり膨らむのを待つ処置になりますが、

再発率がとても高いらしい。

再発したら、その時は「ブラ」を切除する手術をした方が良いって言われて、

とりあえずドレーンを通してみようってことになりました。

しかし、今まで大きな病気もせずにここまで成長した息子。

胸に穴あけるなんて… 大丈夫なん!?

そして本人は、局所麻酔でその処置を受けるのも恐怖で。

この時、春休みの3月29日。 中3の新学期は4月8日から。

息子は新学期、どうしても登校したいという思いもあり。

でも、そんなこと言ってられない!

よし!頑張ろう!しかたない。やるしかない! 先生、よろしくお願いします!

ってことで、 手術着に着替えた息子を処置室まで見送ったのでした。

昨日まで、いや、さっきまで家でくつろいでいた息子…

一瞬の展開でした。

何も知らずにPちゃんがおうちでひとりお留守番、ママとお兄ちゃんの帰りを待ってるだろうな。

続く

肺気胸 (当時)14歳の息子の壮絶な体験

医院に電話して症状を伝え、ベンジャミンは肺気胸じゃないかと思うからすぐに診ていただきたい、と言うと、 受付の女性がすぐに先生にお伺いを。 先生のお返事は、

僕は肺が専門じゃないから、詳しくはわからないことがあるかもしれない。でも、それでもよければ来てください。 と。

この時間で、親切にこう言ってくださってるんだし、 よし!すぐに行くよ! ってことでGo!🚗!

15分後、息子はレントゲン室へ。

そして先生の診断は…

お母さん、あなたのお見立てどおりです。 間違いなく肺気胸です。 しかし、これはかなり肺が縮んでいるのと、 胸腔に溜まった空気が心臓を圧迫しています。 今すぐ救急車を手配しますから、 この医院から救急車に乗って大病院へ行ってください。

てなことで、すぐに病院の方へ連絡をしてくださった。 しかし、ここで不測の事態が!

2軒の病院で、救急を断られたらしい。

3軒目では息子の年齢が14歳ってことで、 当直に小児科医がいないためムリです! て意味のわからん受け入れ拒否。 肺気胸やっつーてんのに、小児科でなくてもいいやんか!しかも身体デカいでかいよ!なんでっ!!!

ってことで、 なんと先生がモーレツにお怒りになった。

先生自ら電話にお出になり、 すぐに救急車が来ることに。

先生ありがとう。 一連の流れを ガランとした医院で黙って座って見ていた私たち母子よ。

しかし、息子はたいしてしんどそうではなく、 症状の感じ方は個人差があるそうです。

ピーポーピーポーピーポー

本当に救急車が来た。

私たち母子は顔を見合わせ、 こんなたいそうなことなん??? この展開大丈夫なん??? ってなってました。

先生、看護師さん、受け付けの女性らに見送られながら、 息子はいたって元気な足取りで救急車に乗り込み、

私は「先生、お世話になりました」と 深々と頭を下げ、救急車に乗り込んだのでした。

「よー診てもろてや」 と先生が険しい顔で片手を上げたのが、

医院の自動ドアが閉まるのと重なっていました。

ピーポーピーポーピーポーピーポー🚑

続く…

肺気胸 痩せ型長身の男性の病?

今までベンジャミンが出会った男性の中で、肺気胸になったことがある人は2人。 しかし偶然にも2人とも美容師さんだった。

たしかに痩せ型で長身です。 肺の病気だから、2人が喫煙者だったこと、パーマ液や毛染めの臭気を毎日吸い続けていることも、関係あるのかな、と思ったりしました。 本人たちの、 肺に穴空いて、入院して胸に穴あけて管とおして死ぬ思いした、みたいな話を ヘェ〜、大変な病気があるもんだ、 と、なんとなく思って聞いていました。

ところが うちの息子は14歳で発症。 左肺の上の先端にあった肺嚢胞が破れて、肺から空気が漏れていたらしい。 恐ろしや。

症状としては

ちょっと軽く走っただけで息切れする。

心臓のあたりがゴボゴボ音がする時がある。

鎖骨の下あたりが痛む。

が、ありました。

思春期なんで色々悩みもあった時期で、最初は心因性なんじゃないの?ってことで、そっちを心配してました。

しかし一旦おさまったと思ったらまた訴えてくるので、心臓の病かな。なんて心配になってきました。

そんなある日、息子が仰向けになりくつろいでいる最中、 今!ゴボゴボ言ってる!ココ!

と言った時。 明らかに押さえてる箇所は肺だった。

そこで初めて、ベンジャミンは肺気胸のことを思い出して、 そうだ、肺に穴があく病気があるんだった! てことで すぐに近所のヤブで有名な医院に連れて行ったのでした。

ヤブで有名ですが、親切な上、レントゲンなどの設備もわりと整っているのです。 しかもすいている。 時刻は閉院間際の7時40分ごろでした。

続く…