benjaminbannyのブログ

うさぎ飼いのシングルマザー管理栄養士

ユーリ!ユリスモール!!!

今でも私の永遠の憧れは 萩尾望都先生の 「トーマの心臓」のユリスモール

思春期真っ只中の14歳なんですね、

これはね、私42歳、今だからわかります。 ユーリの辛さが痛いほどわかる。 思春期の息子を持つ親としては、ユーリの痛々しい程の繊細さが。

うちの息子も14歳のとき、色々あったから…

京都精華大学マンガ学部のマットソーン先生が、 萩尾望都先生へのインタビューで ユーリが天使の羽をなくした理由について 「ユーリは性的暴行を受けたんだ」と捉えた との発言に、

あっさりと 「あ、そうですね」 と答えた萩尾望都先生よ。

それこそ思春期15歳でこの作品に出会った私は、 ユーリがなんでこんなにもストイックに悩み続けるのか 理由をそこまで考えたことはなかったです。

家庭環境も複雑でね いつも明るく前向きに優等生として生きてきたユーリ 生徒たちにも慕われてね

ドイツの寄宿学校(ギムナジウム)で 親元離れてやってるわけです

その反面、思春期を迎えた彼の心の中には不良グループに心惹かれてしまう自分もいて

そしてそこで性的暴行を含む激しいリンチを受けてしまったんですね。

そんなユーリに恋するトーマ・ベルナーは ユーリの心を救うため、ある雪の日、 陸橋から列車に飛び込み 冒頭から自殺するシーンで幕を開ける この作品。

もうね、もうね、 意味がわからなくても沁み渡る。 意味がわかっても沁み渡る。

私の人生のバイブルです。

トーマの心臓

東逸子さんの美しい表紙の豪華本もなんとも言えない雰囲気あります。

一生のうちに読むべき本のひとつですよ⭐︎